レクサスLXの誕生

レクサスLX570は、2007年4月、ニューヨークショーで世界に初めて公開された。トヨタ自動車のブランドであるレクサスは、北米におけるホンダのアキュラやヨーロッパの高級車であるBMWやメルセデス・ベンツをターゲットとした高級ブランドである。そのレクサスブランド最初のSUVモデルであるレクサスLXは、1996年に初代モデルが誕生した。高級SUVとしては、世界中で実績のあるトヨタのランドクルーザーをベースに開発されていることから、非常に優れたオフロード走破性能を有していた。初代のレクサスLXは、外観はランドクルーザーから大きな変化はなかったが、フロントグリル、ヘッドライト、ホイールなどが専用部品となっており、内装については本皮シートが採用され、よりラグジュアリーな装備仕様を備えていた。初代レクサスLXのエンジンは、4.5リッター直列6気筒の1FZ-FE型を搭載していた。

進化するレクサスLX

レクサスLXは、1998年に2代目モデルにフルモデルチェンジした。ほぼランドクルーザーのままであった初代レクサスLXに比べると、より洗練された高級SUVとしての存在感が大幅に増した。当時、レクサスブランドのセダンとして販売されていたレクサスGSのイメージを受け継いだフロントデザイン、内装では木を使った木目パネルにパワーシートと、ラグジュアリーな装備を更に充実した。この2代目レクサスLXはアメリカで販売されている高級SUVクラスの中でも非常に好評であった。2003年と2006年にマイナーチェンジを施しているが、大幅な変更はないものの走行性能、外観、内装など少しづづリファインされてきた。日本国内においては、レクサスブランドが2005年より展開されているが、レクサスLXとしては販売しておらず、トヨタブランドから、ランドクルーザーのラグジュアリーモデルとしてランドクルーザー・シグナスの名称で現在でも現行モデルとして販売されている。

レクサスLX570いよいよ日本でも

レクサスLXは今回のフルモデルチェンジで3代目となるが、最新のランドクルーザーをベースとしている初代、2代目のレクサスLX同様、オフロードにおける走りの性能には更に磨きがかかっている。足回りにはエアサスペンションが採用され、車両のロールを制御するセッティングが施されており、車高のオートアジャスト機構も搭載されている。エンジンについては、レクサスLX570の名称の通り、5.7リッターのV型8気筒エンジンである3UR-FE型をフロントに積む。最高出力は全モデルから110PSアップの381PSと大幅な改良が加えられている。車両のサイズも、全長、全幅ともに大きくなり、長さで100mm、幅で50mm拡大された。外観形状も最新のレクサスブランド傾向を受け継いでおり、ラグジュアリーな雰囲気と高級感を更に際立たせている。そしてなんと、日本国内においてこのレクサスLX570を2009年に販売する予定であることがトヨタ自動車より発表されていることである。レクサスLXの国内販売がいよいよ楽しみである。

Copyright © 2008 レクサスLX570への期待